先頃児童の誤飲による窒息死を受け、マンナンライフが、『蒟蒻畑』の当面製造中止を決めた。
今回の騒動で違和感を覚えるのは、蒟蒻ゼリーを狙い撃ちの消費者行政である。
昨日『ちちんぷいぷい』という関西ローカルの番組で報道していたが、誤飲による死亡事故が発生している食べ物は、一位がお餠であり、以下パン、ご飯と続く。蒟蒻ゼリーはなんと十位以内にも入っていない。
また、ここ数年で急速に事故発生件数が増えている訳でもない。
にもかかわらず、野田大臣がマンナンライフを呼び出して製造中止を働きかけ、また、ある国会議員などには規制法案(!?)提出の動きまで出ているという。
マンナンライフが企業努力を怠ってきたのなら判るが、最初の事故が発生して以来、努力を続けてきたのは周知の通りである。
それでは、事故発生第一位の餠メーカーはどうか。
マンナンライフ以上の努力をしてきたとでも言うのだろうか。
今回の政府の動きは余りに不平等である。
蒟蒻ゼリーを規制すると言うのなら、事故発生上位十食品のメーカーに対しても同様の処置を講じるべきだ。
既存の食品は保護され、新たな食品が規制を受けるのでは、食品の開発意欲を削ぐ事につながるのではないか。
何故死亡事故が起こったのか、発生状況も含めて、冷静な検証・判断・対応が求められる。
もちろん、我々消費者も同様である。
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