泥沼に嵌った相撲協会

 八百長問題の審理が、相撲協会と週刊現代の間で行われている。

相撲協会はとんでもない泥沼に嵌った。

出せる証拠もなく、ひたすら刺激的な証言を繰り出す週刊現代(被告)に対して、事実無根を繰り返す相撲協会(原告)。
審理前から想像していた構図が繰り広げられている。

さて。
昨日の論点は、①八百長と無気力相撲の違い②無気力相撲はあるのか、の二点である。
被告側の証言で出た、藤田憲子氏の件はあまりにもゴシップに過ぎる。

二つの論点について、私見を書きたい。

論点①について。
八百長と無気力相撲の大きな違いは、金銭の授受と勝敗が事前に決まっているか、にある。
論点②について。
無気力相撲の有無は、有る。


例えば七勝七敗の五分で千秋楽を迎えた力士がかなり高い確率で勝つ事を見ても想像出来よう。
相撲協会としては認めたく無いだろうが、その心理を、週刊現代がうまくついていると言える。

今回の審理は元々八百長があったとする週刊現代に対して、相撲協会が名誉毀損で訴えたのが発端だ。
しかし、審理を離れ、今や言いっ放しOK、刺激的ならOK、な週刊現代の大宣伝キャンペーンの場と化している。
このような週刊現代に対してネガティブキャンペーンをはるメディアは現れてこないのだろうか。
雑誌を売ろうとする意図がミエミエで、些か食傷気味である。

スケープゴートとされた相撲協会も、自分で買って出たとは言え、あまりにも憐れだ。

相撲協会は、今からでも遅くはない告訴を取り下げるべきだ。
当初外野は煩くなるだろうが、「力士達が相撲に専念出来る状態を早く作ってやりたい」(貴乃花親方)という事が、今一番大事だと思うからだ。
そう、一番の被害者は、現役の力士達である。

追伸。
素朴な疑問があります。
審理中に出た証言で、被告側証人、元小結・板井氏が自分から北の湖親方に八百長を持ち掛けて八百長した件。
北の湖親方が、八百長しなければならない程強かったのでしょうか、板井氏って?

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