面白く、いやらしい源氏物語

 大塚ひかりさん著、

源氏物語 第1巻 (1) (ちくま文庫 お 39-4)

を読了。

源氏物語の内、『桐壺』〜『賢木』までを原文のリズムを大切に訳された本書は、随所に「ひかりナビ」という解説欄を設ける事により、源氏物語の世界に馴染みの薄い読者の理解を助けている。

また、付録の『源氏物語新聞02』には、江川達也さんとの対談が収録されている。

源氏物語ってこんなに面白く、いやらしいのかと驚くうちに読み終わっていた、というのが正直な感想。

「ひかりナビ」がいい。
時代感覚のズレを調節しつつ、平安時代の雰囲気を上手く感じさせてくれている。

天皇の女性と寝た源氏がどうなっていくか、など、第2巻の発売が今から楽しみだ。

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