お前もか…

 大相撲では立合いの際、両手をつくことが義務付けられている。
しかしながらここ数年、これが守られてこなかった。
大麻問題で、協会の体制が変わった際、体質改善の一歩として「立合い」の厳正化を挙げていた。

昨日、朝青龍の取り組みを見た。
明らかに左手をついていなかったが、物言いはつかなかった。
「やはり」という思いが強かった。

今朝、朝刊を見ていると、件の取り組みについて、苦情の電話が殺到したそうだ。
当然であろう。変わる事を義務付けられた今場所で、またもやファンを裏切ったのだから。

しかしそれより驚いたのは、審判部長を務める貴乃花親方の一言。
「問題ない。一瞬だが、手をついている。」

数少ない良識派と期待していたが、
『貴乃花、お前もか…』 の心境である。

相撲協会はまた一つ貴重な何かを失った。

2008.9.20追記
その後、貴乃花親方は「タイミングは合っていたから問題ない」という趣旨の発言をしている。

相撲とは本来『型』である。
そして、立合いの『型』は両手をつくことである。
親方にしてかくの如く。弟子をや云わんや、である。

話は飛躍するが。
相撲は国技を離れ、スポーツに向かっていくしかないのではないか。

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