ラベル 読書 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 読書 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

源氏物語の凄み

 大塚ひかりさん訳、

源氏物語〈第2巻〉花散里~少女 (ちくま文庫)

を読了。

今回は源氏物語の内、『花散里(はなちるさと)』〜『少女(おとめ)』を収録している。

大塚ひかり版源氏物語のウリの一つは何といっても、源氏物語のナビゲーターを務める〈ひかりナビ〉の存在であろう。

〈ひかりナビ〉で紹介される、文中に登場する古代中国の故事や様々な引き歌の数々。
それらを平安貴族達は理解し、読んでいたのである。

紫式部が仕掛け、そしてそれに応える読者。
私は、平安貴族達の博識に驚きを禁じ得ない。

『あさきゆめみし』では得られない刺激が、この源氏物語にはある。

是非書店で手にとって頂きたい。

なお、巻末付録として、『平安京周辺図・平安京全体図』、『主要官職の職務官位一覧』及び『主要人物の昇進の早さ』が収録されている。

歴史小説を読む際の友に

 理系卒の私が日本史通史をざっくり勉強するなら、と文系の友人に勧められたのが、

「詳説日本史」(山川出版社)
日本史B用語集 第2版―A併記

です。

高校の教科書だけあって、要点が簡潔に整理されていて大変勉強になります。

ただ。
元々勉強する動機となった、古代日本における古代朝鮮・古代中国の文化的な影響についての本を読むには、図録が少ないとちょっと辛いのです。

例えば、漢字の羅列で構成された石器や土器の名前は読めても、姿形がイメージ出来ないのです(;^_^A

諦めていたら、同じ出版社が、

山川 詳説日本史図録

なる、図録に特化した参考書を出している事が判明。
手にとってみると、多くの図録がカラーで掲載されている上、値段が安いのも魅力的で早速購入しました。
今回紹介させて頂いた三冊を手元に置いておくと、色々重宝しますよ。
たぶん(;^_^A

ノモンハンへの道

 伊藤桂一さんの著書、

静かなノモンハン (講談社文芸文庫)

を読了。

ノモンハン事件について、三人の日本軍 兵士の体験が綴られている。

驚くべきは、軍上層部の

無策、
兵站軽視、
兵器に対する無知

であり、
生き残りに対する。

自殺強要(引責を理由としながら、作戦を推進した人間は決して責任をとらない)、
口封じ(情報操作)、
激戦地への積極的な投入

なども含めて、
その後の太平洋戦争で現れる諸問題が、既に顕在化しているのである。

逆に言えば、この紛争の経験が何ら活かされてはいないのである。

この紛争が大敗北に終わらなかったのは、作戦の良否では断じてなく、死んでいった個々の兵士の奮闘による、との思いを強くした。

司馬さんが生前、この紛争について長期間に渡って調査しながら、書けば『血管が破裂してしまう』とまで言って、結局書かれる事がなかったのも頷ける。

官僚化し、自分達の出世にのみ目を向けた高級軍人達の、人間を想定しない机上だけの『作戦』を見ていると、現在の道路利権、年金に群がる高級官僚達が、天下り先を確保するために打ち出す『政策』にダブって見える。

我々は今まさに、ノモンハンへの道を再び歩み始めたのではないか?


最後に。
今回紹介した、

静かなノモンハン (講談社文芸文庫)

を皆さんも是非手にとって頂きたい。

司馬さんの推理小説

 以前紹介しました、司馬さん唯一の推理小説、

古寺炎上 (1962年) (角川小説新書)

を読了しました。

「古寺炎上」と「豚と薔薇」の二編収録されていて、前者は司馬さんが新聞記者時代に遭遇した1950年(昭和25年)の金閣寺放火事件を題材にしてます。

「筆者のことば」に『…もう二度と書こうと思わないが…』とある通り、推理小説の形は採りつつも推理小説になりきっておらず、二度と書かなかったのも分かる気がします。

何か推理小説という枠が、司馬さんの文体には、合わない気がするのです。

司馬さん唯一のという付加価値を除いても、結末までの展開が面白く最後まで楽しんで読めました。
但し「古寺炎上」では全てのナゾが解決した訳ではないため、少し消化不良ですが(^_^;)

私は週明けには図書館に返却しますので、最寄りの方で、興味のある方は手にとってみて下さい。

面白く、いやらしい源氏物語

 大塚ひかりさん著、

源氏物語 第1巻 (1) (ちくま文庫 お 39-4)

を読了。

源氏物語の内、『桐壺』〜『賢木』までを原文のリズムを大切に訳された本書は、随所に「ひかりナビ」という解説欄を設ける事により、源氏物語の世界に馴染みの薄い読者の理解を助けている。

また、付録の『源氏物語新聞02』には、江川達也さんとの対談が収録されている。

源氏物語ってこんなに面白く、いやらしいのかと驚くうちに読み終わっていた、というのが正直な感想。

「ひかりナビ」がいい。
時代感覚のズレを調節しつつ、平安時代の雰囲気を上手く感じさせてくれている。

天皇の女性と寝た源氏がどうなっていくか、など、第2巻の発売が今から楽しみだ。

源氏物語誕生千年

 源氏物語誕生千年に因んで様々なイベントか行われてます。
また多くの関連書籍も出版されています。

そこで私も、源氏物語デビューしようと、本屋さんに行ってきました。

源氏物語は、古くは与謝野晶子、谷崎潤一郎から、最近では瀬戸内寂聴まで、多くの方の翻訳本が出されてます。
そういった中から私が選んだのは、大塚ひかりさん翻訳

源氏物語 第1巻 (1) (ちくま文庫 お 39-4)

です。

これから順次刊行されるみたい(全6巻)なんですが、原文のリズムを考えて翻訳したという紹介文にそそられ、この本なら元々古典を原文で読みたいと思っていた私にとって、その足掛かりにも良いかな、と購入を決めました。

挫折しないよう(;^_^A、頑張りますv(^^)v


ところで。
この投稿が通算100本目みたいなんです(^o^)//"""""""
ちょっと、やった感が漂ってるでしょ(笑)

これからもこつこつ、まったりとやっていきたいと思いますのでヨロシクお願いしますm(__)m

最後に。
一応区切りなので、今日から来年にかけての目標を書き込んでおきたいと思います。

・字が上手くなる!
・漢字検定2級合格!
・古典を原文で読む!

がんばれ、オレ。

台湾帰郷物語、再び

 前回の投稿で紹介しました、

週刊 司馬遼太郎 IV (週刊朝日MOOK)

を早速購入、読了しました。

司馬作品の舞台となった土地を訪ねる「週刊朝日」連載企画の書籍化で、今回収録されたのは、
「菜の花の沖」
「箱根の坂」
「宮本武蔵」など剣豪伝説

の三本です。
その他に書籍のみの企画として

木曜島の夜会 (文春文庫 し 1-49)

の地を訪れています。

また、

街道をゆく (40) (朝日文芸文庫)

の重要なゲストの一人であった田中準造氏が、当時を振り返った手記を寄稿されています。
田中さんは、台湾紀行で一項目を割いて描かれた『魂魄』の主人公で、その台湾帰郷物語は多くの方々の感動を呼びました。
その後も、

台湾小景―『街道をゆく』スケッチ集
(注)安野光雅画伯の画集で、あとがきで触れられています。
司馬遼太郎からの手紙 上 (朝日文庫)
司馬遼太郎からの手紙 下 (朝日文庫)
街道をついてゆく 司馬遼太郎番の6年間

で繰り返し語られ、その度に私は感動を新たにしてきました。

今回、その田中さんの想いが切々と綴られた手記に触れ、不覚にも泣いてしまいました。
特に週刊朝日上で台湾紀行の連載が始まって以降の後日譚は、今まで語られてこなかっただけに感動の連続でした。
台湾紀行を読まれた方は是非、未読の方も田中さんの手記から台湾紀行に読み進んで貰えれば、と思います。
ホントお勧めです。

司馬遼太郎の「かたち」

 『司馬遼太郎対話選集』の解説者、関川夏央氏の書かれた、

司馬遼太郎の「かたち」―「この国のかたち」の十年 (文春文庫)

を読了した。

司馬さんが十年に渡って書き続けた「この国のかたち」。
掲載していた文藝春秋誌編集長への手紙を縦軸に、連載されていた十年間の出来事を横軸にして、司馬さん晩年の「かたち」を読み取ろうとする。

首肯しかねる部分もあるが、懸命に読み込み、解読しようとする姿勢には好感が持てた。

また、数多くの書簡が紹介されており、司馬さんの文章に飢えている方には嬉しいのではないだろうか。

現代日本への警鐘

 絶版となっている、司馬さんの対談集

対談集 九つの問答 (朝日文芸文庫)

を中之島図書館で借り、読了。


現在購入可能な書籍では未収録となっている、桂米朝氏、辻井喬氏、林屋辰三郎氏、および田中直毅氏等との対談が収録されている。

 司馬さんの亡くなる前数年、多くの対談がそうであったように、田中直毅氏との対談『日本の針路を歴史に探る』も現代日本への警鐘を鳴らす対談となっている。


両氏から発せられる言葉には、日本の今後に対する物凄いまでの危機感が溢れており、何度も読み返したい一冊である。


最後に対談中の一言を記しておく。

 「そろそろ踏み出しますか、覚悟はできていますか」

司馬さんに会いたくて

 司馬さんは作家になる前に、産經新聞の記者を生業としていました。
その記者時代の後輩に当たる方々が、司馬さんの思い出などを綴った本を出版されているという事で早速購入しました。

司馬遼太郎と三つの戦争 戊辰・日露・太平洋 (朝日選書)
青春の司馬遼太郎 (朝日文庫)

 の二点です。

読了しましたら、改めて感想をアップします。

ところで。
私、週末まで東京に出張なんですが、こっちはかなり冷えますね。
びっくりしました(>д<)

司馬さんの作品に会いたい

司馬遼太郎という人 (文春新書)

を購入、読了しました。
著者の和田宏さんは文藝春秋の方で、司馬遼太郎全集など多くの著書の担当をされた方です。


本の中では、司馬さんに関するエピソードを、その時司馬さんが発した言葉をキーワードにして、紹介しています。


数々のエピソードを通して繰り返し語られているのは、司馬さんの優しさであり、執着心のなさ、です。
和田さんはそれらを生来の素養だけではなく、日頃の鍛錬により磨かれた賜ではないかと推察してます。

 また、「坂の上の雲」の続編となるはずであった「ノモンハン事件」を書かれなかった事が、「坂の上の雲」について誤解の種を残す一因となったのではないかとも推察されています。


司馬さんの担当だった方の著書を読む機会が最近多いのですが、どうして皆さん、心根の涼やかな方が多いのでしょう?
和田さん然り。村井重俊さん然り。
皆さん自分に正直な方ばかりです。
やはり優れた方の周りには同様に優れた人が集まってくるのでしょうか。


叶わぬ夢ながら、司馬さんの新作が読みたい、そんな司馬さんを失った直後の気持を思い起こさせてくれる一冊です。

珠玉の書簡集

司馬遼太郎―アジアへの手紙
を読了。
街道をゆくでおなじみの須田剋太画伯をはじめ、多くの作家、編集者などへの手紙(と手紙写真)と、その手紙を受け取られた方から寄せられた思い出話で構成されている。

以前も書いたが、司馬さんの手紙には、受け取られた方への限りなく温かい眼差しが注がれており、司馬さんが他の人から「人たらし」と呼ばれていたのも頷ける。

 手紙の中で印象深いのは、近藤紘一さんへの弔辞で、まるで生き急ぐようにして亡くなった事への哀惜の情に溢れている。
また、他にも
草原の記 (新潮文庫)
で主人公となったツェベクマさん来日の際の心からのおもてなしなど、心温まるエピソードも多数掲載されている。

司馬さんの人柄に触れる事の出来る、素敵な本であった。

2008.10.4追記
ツェベクマさんが本を出されています。
星の草原に帰らん
私も未読なので、手に入れたいと思います。

単行本未収録の対談が魅力です。

 以前、大阪府立中ノ島図書館で借りました本を2冊読了致しました。
まずは、司馬さんの戦国時代の作品を扱ったムック本、
司馬遼太郎の「戦国時代」―総特集 (KAWADE夢ムック)
です。こちらは単行本・文庫本とも未収録となっている、海音寺潮五郎さん、城山三郎さんとの対談が掲載されており、前者は戦国武将(特に上杉謙信)に、後者は戦国期の堺にスポットを当てた対談となっております。

2作品目は、司馬さんの幕末・維新の作品を扱ったムック本、
司馬遼太郎―幕末・近代の歴史観 (KAWADE夢ムック)
です。こちらも単行本・文庫本とも未収録となっている対談が幾つか掲載されております。

もともと、未収録対談を読みたくて、借りた本なのですが、何れもおもしろい司馬論が掲載されており、また作品ガイドも掲載されていたので、司馬作品の未読作品を探すには、よいかな、と思います。
また、掲載されている対談は何れも主題が明確で、楽しい対談となっております。

なお、司馬さんの文庫一覧は、司馬さんの文庫本に一覧表が挟まれてますので、そちらを参考にするのも良いですよ。

司馬遼太郎、書簡集を読み始めました。

 司馬さんの手紙を集めた本

司馬遼太郎―アジアへの手紙

を購入、読み始めました。
読み終わりましたら、感想などをアップしたいと思います。

司馬さんの優しさが文面から溢れてます。
何か、司馬さんに出会えた人が羨ましいです。

2008.10.4追記
ブログ上に司馬さんに関するニュースを表示するようにしました。
よかったら、チェックしてみてください。

「空海の風景」映像化の記録

『空海の風景』を旅する (中公文庫)

を読了しました。
これは

空海の風景〈上〉 (中公文庫)
空海の風景〈下〉 (中公文庫)

をNHKが映像化した際の撮影記録であると共に、空海について思索を重ねた記録でもあります。
空海の足跡と、司馬さんの空海への思索、二つの足跡を訪ねながら重ねられていく、作者の思考。
空海とは何者なのか、作者の辿り着いた結論は。
礼賛に偏らず、淡々と思考を重ねる様子に好感が持てる作品です。

私は放映された映像は未見なのですが、見てみたいと思いました。

NHKスペシャル 空海の風景

が出ているので、購入したいと思います。
でも出来たら再放送して欲しいな(;^_^A
お願いします、NHKさん(>人<)

本を三冊借りました。

 中之島図書館に行ってきました。


 ネットで予約していた本を三冊借りてきました。
 タイトルは、


 です。
 それぞれ単行本未収録の対談が掲載されています。

 読みましたらまた感想などアップさせて頂きます。

太宰治デビュー

北のまほろば―街道をゆく〈41〉 (朝日文芸文庫)
に触発されて、

津軽 (新潮文庫)

を購入しました。

太宰治の作品を初めて読みます。
今の太宰治に対するイメージでは、暗鬱さなのですが、それが読後どのように変化するのか楽しみです。
また読後報告させて頂きます。

恐るべし、『篤姫』

 大河ドラマ恐るべし。
思わず、

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

買ってしまいました。

装丁も綺麗ですが、篤姫”宮崎あおい”と家定”堺雅人”の対談が読ませてくれます。
内容はそんなにないですが、買って得した気分になれる本です。

少し後悔

一個人 (いっこじん) 2008年 10月号 [雑誌]

 司馬さんの笑顔の表紙に惹かれて購入しました。

 内容は売れ筋本の紹介がメインで、司馬さんと藤沢周平さんの対比等が載ってました。

 平凡な内容で、買った事を少し後悔してます。
「街道をゆく」の竹内街道を近江と紹介する等誤りもありました。

 ところで。
先日紹介しました

街道をついてゆく 司馬遼太郎番の6年間

 読みました。
須田剋太さんとのエピソードが胸を打ちました。

 著者の村井さんの司馬さんへの心が伝わってくる作品です。

司馬さんの普段の姿に触れることの出来る一冊。

 『街道をゆく』最後の担当編集者で、現在『週刊朝日』誌で

週刊司馬遼太郎―土方歳三血風録/永遠の竜馬/信長のみち/「功名が辻」の世界 (週刊朝日MOOK)
週刊司馬遼太郎 2 (2) (週刊朝日MOOK)
週刊司馬遼太郎 (3) (週刊朝日MOOK) (週刊朝日MOOK)

を連載されている村井重俊氏が、司馬さんとの思い出を綴った

街道をついてゆく 司馬遼太郎番の6年間

が発売されていたので、早速購入しました。

司馬さんへの思いが伝わってくる文章で、微笑みながら、かつ羨望の思いで読んでます。

また、読み終わったら、感想など書きたいと思います。